トミモトリエ&しまだあやの「あした死ぬラジオ」はじまります

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しまだあや

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こんにちは。しまだあやです。
エッセイを書いたり、企画をしたりしています。
6月くらいから、人間編集部の一員としても、いろいろと活動しています。

突然ですが、私は「死」について興味があります。
そこで、人間編集部で「あした死ぬラジオ」というポッドキャストをはじめます。トミモトリエとしまだあやが、「明日死ぬ」という前提でお呼びしたゲストとともに、死についてポップにおしゃべりするトーク番組です。

……と、いきなり誤解を招きそうな告知ですが、大切な背景があります。少しだけ、昔話に付き合ってください。

数年前のある日、ともだちが突然亡くなりました。とても悲しい気持ちだったけど、同級生へのお葬式のお知らせ係を託された私は、「ともだちは、どこまで呼びたいんだろう」と思いました。

そしてお葬式の日、白装束を着て、箱の中で眠るともだち。もちろん涙がたくさん出たけれど、ちょっと「なんかヘンテコだな」と感じました。だって、髪の分け目もぴっちりしすぎてて、服も正直、ともだちの最期には似合わない。いろんな宗派があるし、安らかに見送るための、きっと大事な理由がある。だけどやっぱり「ともだちは、どんなお葬式がよかったんだろう」と思いました。

私はどうだろう。あした死んだら、どうしよう。
パソコンのパスワード誰も知らないなあ。まだ3回しか着てないワンピースは、あの子に譲りたい。お葬式ではアニーの「Tomorrow」、ビートルズの「All Need is Love」、それからスーパーカーの「Strobolights」をかけてほしい。

そんなことを人間編集部のメンバーと雑談してたら、「実は私もさ」「僕はこう思う」「メキシコみたいな陽気なお葬式がいいな」「どんな走馬灯見るのかな?」「嫁と猫ばっかり出てくると思う」「死ぬ前にあれ食べたいな」「あー、はよ家に帰りたくなってきた」と、もしも死んだら…を話していたのに、なんだか明るい気持ちになっていました。

「死の話ってタブー視されがちだけど、もっとカジュアルに語りたいよね」

結婚式は、いろんな式場まわって衣装も悩んで、何ヶ月も考えるらしい。お葬式だって「もっと自分で、好きに考えたい!」って人がいてもいい。おごそかしんみりだけじゃなく、ワハハと笑って「死」を考えられる場があってもいい。そうして生まれたのが「あした死ぬラジオ」です。

あした死ぬラジオ

初回と第2回は、まずはわたしたち、トミモトリエとしまだあやが語ります。第3回は、「赤犬」のメインボーカル「タカ・タカアキ」さん。第4回は人間編集部でもおなじみの煩悩クリエイター「稲田ズイキ」さん。第5回は死の疑似体験ワークショップを運営する「きのぴー」さんをお呼びしています。(現在編集中、お楽しみに!)

コロナで仕事が大変になって、明日が来てほしくない人がいる。なるべくステイホームだけど、家が安心安全じゃない人がいる。理由はいろいろだけど、自分で死を選ぶことが、データでもニュースでも目にすることが多くなったし、ひとつの歩み方だと尊んでいる。けれど、人は死ぬまで、生きている。「死」をテーマに、「生」を話したい。

「あした死ぬラジオ」は、今日を生きるためのラジオ。
ぜひ、よろしくね!

【あした死ぬラジオ】 第1回「トミモトリエ」
【あした死ぬラジオ】 第2回「しまだあや」

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HELLOlifeでソーシャルデザインに取り組んだのち、独立。文筆の他、企画から司会まで、なんでもやりたがる。感受性が爆発しすぎて、取材時にすぐ泣く。家の94%を開放するという変わった暮らし方をしている。得意技は愛すること。

HELLOlifeでソーシャルデザインに取り組んだのち、独立。文筆の他、企画から司会まで、なんでもやりたがる。感受性が爆発しすぎて、取材時にすぐ泣く。家の94%を開放するという変わった暮らし方をしている。得意技は愛すること。

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