人間編集部を立ち上げてちょうど1年の振り返り

トミモトリエ

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こんにちは。人間編集部編集長のトミモトリエです。

関西の企業からの「Webに特化した記事制作」の需要に応え、大阪に編集者やライターが集まる場所を作ろう……! と、編集チーム「人間編集部」を立ち上げてちょうど1年。
人間編集部のサイト(このサイト)が完成し、メンバーも増え、ようやく「編集部」としての体制が整ってきました。

(すっかり忘れていましたが、船場経済新聞の記事によると2018年2月19日に立ち上げたらしいです……)

現在の人間編集部のコアメンバーは、トミモトリエ(編集長)、納谷ロマン(副編集長)、おかん(編集)、渡辺あや(管理・校正・校閲)、かまたま(編集アシスタント)、西畑将大(編集アシスタント兼カメラマン)の6人+株式会社人間代表の花岡山根シボルが企画・運用サポートで入ったり、その他約30名のライター・編集者と一緒に記事を制作しています。

1年経って、改めて人間編集部とは何なのか? 何をしてきたのか? これから何をしていくのか? をまとめてみようと思います。

面白い人がどんどん東京に……関西に「書く人」が足りない問題

私が株式会社人間に入社したのは5年前。

ニッセンのオウンドメディア『行け!メンタイ部』の立ち上げをきっかけに、株式会社人間がWebメディアの運用・記事制作業務をスタートしたばかりの頃でした。

社内に「編集部」という機能もなければ、プロの編集者やライターとのつながりもない。とにかく「周りにいる面白い人たちを巻き込んで、無茶振りで記事を書かせる」……という、株式会社人間らしいやり方で、独自のコンテンツを生み出していました。

大阪が生んだおばちゃんアイドル「オバチャーン」による人生相談、防水リュックを背負って滝に打たれるカメラマン……など、ライターではない人たちに無理矢理記事を書いてもらっていた時代
大阪が生んだおばちゃんアイドルオバチャーンによる人生相談、防水リュックを背負って滝に打たれるカメラマン……など、ライターではない人たちに無理矢理記事を書いてもらっていた時代。

当時、その無茶振りに応えて記事を書いてくれていたメンバーに、漫画家の小山健さん、映像作家の寿司くん株式会社鬼の金沢康行さん、やおよろズのねいじまとーこさんなどがいるのですが、彼らの共通点は「東京に行ってしまった」ということ。

関西の面白い人たちが、どんどん東京に流出してどんどん東京で売れていく……という現象を何度も目の当たりにして、東京から大阪に移住してきた私はなんともいえないモヤモヤを抱えていました。


社領エミのライターデビュー作は、水かけ祭のレポート。「普通のレポートじゃ面白くないから沼に落ちたって設定で泥だらけで行くのどう?」という私の一言でこんなことになった……(2014年)

その後、株式会社人間の社員だった社領エミがライターとして活躍し、a-worksと共同運営のWebメディア『ゆるぢえさん』を立ち上げたり、近畿大学のニュースサイト『Kindai Picks』やmineoのコミュニティサイト『マイネ王』の記事制作を請け負うようになり……

関西の企業から「ネットで拡散される面白い記事作って」という依頼は増えていく……。
しかし、関西に「書く人が足りない」……!!
という悩みを抱えていました。

関西に「集まる場所」も「イベント」も足りてない

そんな悩みを抱えてモヤモヤしていた2017年末、社領エミが退社してフリーランスになることに。そこで、社領エミを送り出すの壮行として、「関西ライター、生き延びるぞ! しごとを作るライター交流会」をテーマに第1回目の「#ライター交流会 in 大阪」が企画されました。


2017年12月1日に開催した第1回目の「#ライター交流会 in 大阪」。社領エミが司会進行を務め、ノオトの宮脇さん、MeetsRegional副編集長の松尾修さんなどが登壇しました。

#ライター交流会」は、東京のコンテンツ制作会社ノオトが企画・運営する、編集界隈の人が集まる交流イベント。関西にはこういった繋がりが希薄だと感じていたので、ノオト代表の宮脇さんの協力を得て、大阪版の#ライター交流会をやってみることにしたのですが……

驚いたことに、イベント告知からわずか4時間で50名の参加枠が埋まり、閉め切った後も「どうしても参加したい」「また開催してほしい」という問い合わせが……!

こんなにたくさん交流を求めている関西の編集者・ライター(志望者も含め)がいたのかーー!!
そして、関西にもまだまだ面白い人たちがいるじゃないかーー!!
という驚きと喜び。

こうなったら、片手間でやっていた「Webの記事制作」事業に本腰を入れて、面白くて変な人が集まる、「コンテンツが生まれる場所」を作るぞ!
と、「人間編集部」の立ち上げを宣言したのでした。

#ライター交流会 in 大阪 vol.2 ニシキドアヤト×カツセマサヒコ

その後も2回の「#ライター交流会 in 大阪」を開催しましたが、どちらも大盛況。

4月20日に開催した「#ライター交流会 in 大阪 vol.2」では、「バスるって何?」をテーマに、司会進行をニシキドアヤトが務め、東京からカツセマサヒコさんや株式会社はてなの磯和さんと芝端さんが登壇。

#ライター交流会 in 大阪vol.3 ヨッピー×吉川ばんび

8月3日に開催した「#ライター交流会 in 大阪vol.3」では、「キャラ立ちって必要?」をテーマに、キャラ立ちしまくっているライターのヨッピーさんと吉川ばんびさんが登壇。

今や人間編集部で大活躍してくれているライターの吉川ばんびさんもキシダチカさんも、出会いはこのイベント。毎回、新しい才能との出会いがあり、新しい仕事に繋がっています。

気軽に悩みを相談できる場として「人間酒場」も開店

人間酒場

そして、2018年3月から、編集者・ライター・デザイナー・カメラマンなど、コンテンツを作る人たちの悩み相談や情報交換をするゆるい酒場「人間酒場」をスタートしました。

私トミモトが酒のアテを作り、たまにおかんもアテを作り、納谷ロマンと渡辺あやが酒を作り、酒を飲みながらみんなの悩みを聞く酒場です。

おかんと納谷ロマン
その名の通りおかん的存在のおかん(左)と、酒を作る納谷ロマン(右)。

人が集まり過ぎても困るので前日にしか告知しないのですが、謎に毎回繁盛しているこの酒場……とにかく集まる人が濃い……!!!

過去に、大手ゲーム会社のディレクター、某代理店の有名コピーライターなども参加してくれましたが、女流AV監督、元プロ野球選手、腹話術師など……本当に多種多様な「面白くて変な人」たちが集まります。

タカタカアキ
大阪を代表するバンド「赤犬」のボーカル・タカタカアキこと編集者の伊東孝晃さんも人間酒場の常連客。

権利問題で悩んでいるカメラマンさんからの真面目な相談を受けたり、肩書きに悩んでいるライターさんの肩書きを考えたり、企業の担当者さんの悩みを聞いて、それが直接仕事に繋がることもあります。

しょうもない悩みもたくさんあるのですが、そんなしょうもない悩みから記事のアイデアが生まれることも。

また、「個性の強いモデルを探している」と、カメラマンがモデルを探しに来て、私と納谷ロマン含め、酒場の常連客2人がアート系Tシャツブランドのモデルを務めることになったり、テレビ番組のディレクターが「情報通」を探しに来て私が出演することになったり、編集という枠を超えて、「面白くて変な人探し」に来る人たちもいます。

「編集」とは何なのか?

人間編集部
ある日の人間編集部。ライターや編集者さんにはWi-Fiと珈琲無料のカフェとして解放しているので、仕事場としても自由に使えます。

私が考える「面白い人」は何かしら「問題」を抱えている人です。

社会とのズレや生きづらさを感じていて、その「違和感」や「コンプレックス」「怒り」のようなものをじわじわふつふつと溜め込んでいる人。そのアウトプットの方法は人それぞれですが、それが個性や魅力として溢れ出している人に惹かれます。

そして、問題を抱えている人が問題を抱えたまま生きていけるのが大阪!

大阪人は同情はするけど同調はしない。自分は自分、人の事は気にしない……という特性があります。もちろん全ての大阪人が当てはまるわけではありませんが、個性が尊重される(というより当たり前)の大阪だからこそ、私が考える「面白い人」とたくさん出会えると思っています。

(気になって調べたら、大阪は「個性的な人の多さ都道府県ランキング」で1位らしい)

47 都道府県別 生活意識調査 2018-19年版(ソニー生命調べ)(PDF)

大掃除中にゲームで遊びだすライター・ニシキドアヤトと稲田ズイキ
年末の人間編集部。大掃除中にゲームで遊びだすライター・ニシキドアヤト(左)と稲田ズイキ(右)。

人間編集部がやりたいのは、コンテンツの編集だけでなく、人間の編集です。
人と人の化学反応と、問題を抱えた人たちが溜め込んだものを爆発させる瞬間が見たい!!

編集部と言っても、求めているのは「文章が書ける人」というわけではなく、「面白い世界を見せてくれる人」です。


大掃除中にゲームで遊びだすニシキドアヤトと稲田ズイキの横では、ライター・漫画家のキシダチカ(左)と編集アシスタントの西畑将大(右)が大晦日の取材の打ち合わせ。

そもそも「編集」とは何なのか?と改めて考えてみると、私にとって(人間編集部にとって)必要な「編集能力」とは、人の本質を見極めて化学反応を起こせること。面白さを引き出し自分も面白がれること。そして、台風の目になれる(人を集める意味でも、コンテンツを大きくする意味でも)ことです。

Webの知識とかスケジュール管理能力とか、そういう能力も大事ではあるけれど、人やコンテンツの魅力を引き出し、爆発せて台風を起こせるかどうか……です!!

ちなみに、副編集長の納谷ロマンが考える「編集者とは何か」の記事が、株式会社人間の公式サイトでも紹介しているので興味ある方はこちらの記事もぜひ読んででください。

人間編集部ロマンに聞く「編集者の仕事って何ですか?」

色々募集中!!

人間編集部アシスタント
4月から東京での新生活がはじまる人間編集部アシスタントのかまたま(左)、普段は真面目だけど酒を飲むと豹変する校正・校閲担当の渡辺あや(中)、カメラマンの木村華子(右)。

まだまだ手探りですが、人間編集部、今年はもっとがんばるぞ!

ということで、ライター・編集者・カメラマン・漫画家・イラストレーター・その他コンテンツをつくりたい! という人を大募集しています。
真面目な記事を書いてくれるライターも募集しています。今は医療系ライターを絶賛募集中です。

ライターの応募はこちらから

もちろん、お仕事のご相談もお待ちしております。

お問い合わせはこちら

先日、渋谷のLOFT9で開催されたヒャクマンボルト主催の次世代ライター発掘イベント『ENTER』に、近畿大学のKindai Picks編集部代表として参加しましたが、イベントの盛り上がりもさることながら、集まったライターや媒体の多さを見て、業界的にはやはり「東京が主戦場」だということを痛感しました。
しかし、関西勢のにぎやかし精神(目立ちたい精神)と謎の団結力により、ちゃんと結果を持ち帰れたという達成感はあり、「関西もがんばるぞ」という想いが増しております!!

(『ENTER』の話は後日別途レポート記事を公開します)

がんばるぞ!!!

最後に告知だらけになりますが……

今年からは、毎週木曜日に誰でも参加できる「ブレストランチ部」も実施します。毎回お題を決めて、3〜4人のチームに分かれてランチしながらブレーンストーミングをする会です。お題の持込みも大歓迎。気軽に参加してくださ〜い。

2月22日には、藤原麻里奈さんと稲田ズイキくんをゲストに「#ライター交流会 in 大阪 vol.4」も開催します。ぜひぜひご参加くださ〜い。

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人間編集部編集長。1976年東京生まれ。ファッションデザイナーからウェブ業界に転身。自分を生中継し続けるブログや、時間を切り売りする人間レンタルサービスを立ち上げ、"ダダ漏れ女子"として話題になる。ウェブマガジン『東京ナイロンガールズ』初代編集長。2014年大阪へ活動の拠点を移し、株式会社人間に入社。

人間編集部編集長。1976年東京生まれ。ファッションデザイナーからウェブ業界に転身。自分を生中継し続けるブログや、時間を切り売りする人間レンタルサービスを立ち上げ、"ダダ漏れ女子"として話題になる。ウェブマガジン『東京ナイロンガールズ』初代編集長。2014年大阪へ活動の拠点を移し、株式会社人間に入社。

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